医療法人ごん歯科医院

顎関節症について

顎関節症とは

顎関節症とは
お口を開けていると、あごがガクガク言いませんか?また、お口が開きにくかったり(三横指以下)、開けたときにパキとかグチャとか音がしませんか?もしそのような症状があるならば、顎関節症かもしれません。顎関節症を放置しておくと、将来お口が少ししか開かなくなったり、痛みを伴ってきたりします。

顎関節症はほとんどの場合、不定愁訴(頭痛、肩こり、眼の奥の痛み、睡眠障害、胃腸障害等のいずれかの症状)を伴い、人体に大きなストレスを与えていると考えられます。不正咬合、上下の歯の干渉、臼歯の欠如等のさまざまな原因により、頭頚部の多くの筋群が過緊張状態(縮んだままになっている)となり、この不定愁訴を作りだしています。

当院では、咬み合わせを安定させる事によって筋肉の過緊張状態をやわらげる事を目標に咬合治療を行っています。不定愁訴でお悩みの方はご相談ください。

正常・異常な状態の関節円板とあごの動き

正常な関節円板とあごの動き
正常な関節円板とあごの動き
正常な関節円板とあごの動き
関節円板(軟骨)が下顎の動きと調和しています。(右:拡大図)
関節円板が前にずれていて、開けると正常に戻るあごの動き (パキッと音がする場合)
 (パキッと音がする場合)
 (パキッと音がする場合)
関節円板(軟骨)が前にずれている場合、軟骨を釣り上げるのでパキッと音がします。
(関節円板についている筋肉の緊張により前に引っ張られてしまいます)
関節円板が前にずれていて、開けると正常に戻るあごの動き (口が開きにくい場合)
(口が開きにくい場合)
(口が開きにくい場合)
関節円板(軟骨)が前にずれている場合、軟骨を釣り上げるので、ロックされ、口が開きにくくなり、放置すると開かなくなってしまいます。

顎関節症の治療方法

1. まずは検査や診断を行い、顎関節症かどうかの判断をします。

顎関節症かどうか、咬み合わせに異常があるかどうかを触診やレントゲンなどによって検査します。検査の結果が顎関節症であれば、治療の方針などを判断します。

2. 治療計画を立て、顎位置の決定をします。

治療の方針に従い、治療計画を立てます。具体的な治療法としては、咬合器(顎運動や咬合の様々な位置を再現する装置)を使用し、顎の正しい位置を決定します。

3. ナイトガード(スプリント)を装着し、咬合調整を行います。

顎周囲の筋肉が原因であれば、適切な顎関節の位置に咬み合わせを誘導していくように咬合調整をしていきます。その後、歯軋りなどの癖がある方には、ナイトガード(スプリント)を夜間のみ装着していただきます。顎関節、関節円板自体が原因の場合には、まず関節円板の位置を確定させるためにスプリントをできるだけ長く装着していただき、その位置が決まった時点で咬合調整を行います。この場合の治療期間は症状によって大きく異なります。数ヶ月で終わることもあれば、1年以上かかる方もいらっしゃいます。